『Parachutes』 コールドプレイ [音楽]
コールドプレイのアルバムで一番好きなアルバムは1stの『Parachutes』。その"Parachutes"という名前の通り、ゆっくりと落ちていくような浮遊感のあるアルバムだが、上空から落ちていくというより、僕は深海をゆっくり沈んでいくイメージを持つ。その理由は、半径3mぐらいしか見渡せないような視界不良と沈黙の宿る世界観をこのアルバムに感じるから。音楽から暗い沈黙を感じるというのも変な話だが、『Parachutes』は、自分の頭の中でだけ響いているような錯覚を覚えさせるせいだろう。
この半径3mの感覚は逆説的に世界の広がりを認識させる。距離に比例して暗くなっていく視界は、その先に広がる世界を想像させるから。“井の中の蛙、大海を知らず”というが、世界の広さ、自らの接している世界がいかに狭い世界かを知るものにとっては、こういった感覚を有するのだろう。
その後のコールドプレイと言えば、果敢に自ら世界を押し広げ、視えなかった世界を自ら照らし出しているかのような軌跡をたどる。でも、僕はこの暗く静かな深海をただ落ちていくような感覚を与えてくれる『Parachutes』が好きで、やはりコールドプレイにとってもここが原点なのだと思う。ただの1stアルバムというだけの意味ではなく。この感覚を失うと人は驕ってしまう。
"Yellow" Coldplay
- アーティスト:コールドプレイ
- 出版社/メーカー: Parlophone
- 発売日: 2000/06/29
- メディア: CD
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度々すみません！その通りです。
このアルバムは不動です。（ボーナストラックのfor you 込みで）
by あゆこ (2012-12-12 00:42)
最近、『Live 2012』を聴いていて、「『Viva La Vida』や『Mylo Xyloto』もいいなぁ」なんて思っていますが、やっぱりColdplayは『Parachutes』ですよね！！
こういう名盤に、発売当時のリアルタイムで出会えると幸せに思います(^^)
by HanageDarake (2012-12-13 21:32)
LIVE2012！映画館にも行きました[☆]観客と融合するスタイルもきらびやかですよね。そして、音楽だけに入り込んでるようなパラシュートは更に美しくて…。リアルタイム?2008年洋楽デビューなので羨ましい限りです!!!
by あゆこ (2012-12-14 15:09)