"Chained" The xx [音楽]

ロックはその進化の過程で新しい表現方法を従来のバンドが吸収するというプロセスを経る。その顕著な例を挙げるとすれば、まずU2の『POP』であり、プライマル・スクリームの『Xtrmntr』がそうだ。僕の記憶が確かであれば、この両アルバムはいずれもケミカル・ブラザーズの影響を受けて制作されたテクノ色の強い作品だ。

そういった従来のバンドによる新しい技術の吸収を経て、ナチュラル・ボーン=天然でそういった音楽を鳴らす連中が出てくる。上記の流れから生まれた代表的なナチュラル・ボーン・ハイブリッドなバンドがカサビアンだ。

その後、前述のバンドがどちらかと言うとビートに重きを置いた融合的な吸収であったのに対し、より全面的に本質的にエレクトロニカにその身をゆだねた作品がレディオヘッドの『KID A』。そして、そのフォロワー(というと語弊があるかもしれないが)として生まれた天然物のバンドがこのThe xxであると、"Chained"を聴いて思ったところである。 『KID A』と比較するとそこまで全面的に電子音で満たされている訳ではないが、『KID A』による革命的なロックの進化を引き受けた存在だと。

The xxはデビューから気になっていた。確か、当時、R.E.M.のマイケル・スタイプが高く評価していたと思う。 (余談だけど、『KID A』の源流はR.E.M.の『UP』ではないかと個人的には思っている。)気になりつつも、聴くタイミングを逃していたが、2ndアルバム『コエグジスト』の発売に先立ち公開されたこの"Chained"で初めてThe xxの曲を聴いた次第である。こんな音楽が大好きです。

"Chained" The xx



コエグジスト

コエグジスト

  • アーティスト:The xx
  • 出版社/メーカー: Hostess Entertainment
  • 発売日: 2012/09/05
  • メディア: CD

 

 

 

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