『xx』 The xx [音楽]

前回の記事でThe xxの新曲"Chained"について書いた。その際、レディオヘッドの『KID A』を引き合いに出し、評価をしたが、我ながらお粗末な評価であったと思う…。と、The xxの1st『xx』を聴いて反省した次第である。
 
The xxの"Chained"を聴いて気に入ったので、9月リリースの『Coexist』がリリースされる前に聴いておこうと、1st『xx』を 買ったのですが、前述の通り、何と浅はかで早計なレビューをしてしまったものかと。まさに「木を見て森を見ず」だ。
 
全体的な世界観は、『KID A』と通じるものがあるし、「静寂を感じさせる音楽」という共通点もあり、そこはまぁ問題ないと思われる。が、エレクトロニカの要素はほぼなし。そういう意味では前回の記事の文脈で語るのは間違いであった。ただ、"Chained"に限っていうならば、特に問題はないと思う。この曲が特にエレクトロニカの要素が強かったようだ。
 
ごめんね、ごめんね~。てへぺろ。
 
前置きが長くなったが、この『xx』には「ほんとにデビューアルバムなのか!?」と疑いたくなるような、迷いなく悠然とそこに存在する音楽が収録されている。
 
多くのバンドサウンドは全てのパートが一塊となって一つの曲を構成する。それぞれのパートがぶっといラインを流れ、各々のラインががっちりと絡み合って構成される。ただ、その絡み方、相互を締め付ける力の多寡は存在する。『xx』の音楽は、それぞれのパートが他のパートに干渉することなく、独立して流れているかのような存在感を持つ。音の発信源から半径数cmの空気しか震わせていないのではないだろうかと思わせる。当然、物理的にそんなことはないが、そう思わせるような細いが芯の強い音が流れている。前述の例でいうならば、それぞれのパートのラインは細く、他のラインに触れない。むしろ、すれすれでかわしながら流れている。このラインを3次元的に見たならば、それらのラインが構成する全体像には空隙が存在するため、見る角度によって、さまざまに表情を変える。
 
それぞれのパートががっちりと絡み合い、ぶっといサウンドで聴かせるような音楽も大好きだが、『xx』のような空隙のあるサウンドがより長く飽きずに聴けるのは、このためだろう。
 
"Islands " The xx


XX (Dig)

XX (Dig)

  • アーティスト:The xx
  • 出版社/メーカー: Xl Recordings
  • 発売日: 2009/10/13
  • メディア: CD

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